お父さん 好きだよ

 

本当の父親ではないとわかって

お父さんにつらくあたってしまった

 

でも、お父さんは私のために

一生懸命、働いてくれてる

 

そんなお父さんに伝えたい言葉

 

 

 

 

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 お父さん 好きだよ

 

 26歳で広島で事務職をしているOLです。

 小さいときのことは覚えていません。
 でも推察するとこんな感じなのかもしれません。

 両親が離婚し男親も女親も私を引き取らなかった。

 


 あえて、お父さんとかお母さんとか、
 未だにこの人たちのことを表現することはできません

 そして施設に預けられ、育ててもらったそうですが
 2歳の時に、今の親に養子として育ててもらうことに。

 

 記憶はまったくなかったので
 この親を本当の生み親と思って過ごしてきました。

 ところが突然母が交通事故でで帰らぬ人に。
 そして、その葬儀の最中に母親は生みの親ではないということを
 親戚の方から偶然にも知りその場で父親に詰め寄るわたし。

 


 父は、近くの工場で働いていました。
 もちろん、わたしを育てるため。
 でも父親と他人とわかった瞬間からわたしの中には
 赤の他人であるという距離ができてしまいました。

 

 ある日、わたしの下校の時間と父の工場から帰ってくる時間が
 重なってしまい友達と下校していた私は、
 油でよごれた工場服で帰ってくる父を、
 父親であるということを友達に知られたくなく
 こっちを向いて「おかえり」と言ってくる父を無視しては
 友達に「誰あれ、気持ち悪!」という悪口すら言ってしまいました。

 


 それを察してか次の日にはわざと目を伏せ、
 父は、足早に私とすれ違っていきました。

 そんな日がしばらく続きました。

 そんな雨の日。
 両手に荷物をたくさん抱えて重たそうに帰ってくる父とすれ違いました。
 両手に持っているのはわたしの洋服。
 親戚の方からいただいてきたものでした。

 

 私は一体何をしているのか。

 こんなに一生懸命になって私を育ててくれている人に、
 私は何をはずかしく思っているのかと
 ものすごい後悔が私を襲いました。


 私は友達の目も気にせず父に駆け寄りました。
 でも、何を言っていいかわかりませんでした。
 その時、ふと口をついた言葉が「おかえりなさい」でした。

 言えた言葉はたったそれだけでした。
 でも、父は一瞬驚き、そして泣きました。
 そして、何度も何度も
 「うんうん おかえり おかえり」と言ってくれました。

 

 今では、この父が本当の私の父親です。
 たとえ戸籍上はどうあれ、そう思っています。

 まだまだ父親との距離を縮めていかなければならないわたしですが
 今月は、工場からの帰り道、待ち伏せをして
 腕組みをして、ファミレスに誘おうと思っています。

 

 まだちょっと言えないから

 


 このらじレタで

 お父さん、好きだよ

 

 

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